心療内科

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社交不安障害

大勢の前では、だれでも多かれ少なかれ恐怖感や緊張感を抱くものです。しかし、この恐怖感や緊張感が強すぎて、学校や会社を辞めてしまうなど、社会生活に支障をきたしてしまうようになるのが社交不安障害(SAD)です。
以前は、「気の持ちよう」「性格の問題」とされることもありましたが、SADは治療の対象となるれっきとした病気なのです。10人に1〜2人がSAD(極度のあがり症)に悩んでいると いわれるほど一般的な病気です。

よくある恐怖症状の状況や対象

赤面恐怖(人前に立つと顔が赤くほてり、意識すると余計に赤くなる)
スピーチ恐怖(スピーチする際、声や手足が震えたり、頭が真っ白になってしまう)
視線怖恐(周りの人が自分のことを見ていたり、何か言っている気がする)
発汗恐怖(緊張の場面で異常な量の汗が顔や額から出てくる)
会食恐怖(食事しているところを見られると食べられない)
電話恐怖(他の人に聞かれていると思うと電話をとることができない)
書痙(字を書くときに手が震える) など

発症の仕組み

脳内にあるセロトニン等の神経伝達物質がSADの発症に関わっているのではないかと考えられています。セロトニンは不安や恐怖を抑え、精神のバランスをとる働きを持っていますが、SADではこのセロトニンがうまく働いていないのではないか、と考えられています。また、刺激に反応して体全体に恐怖信号を発信する脳内の扁桃体が、過剰に反応して強い恐怖感を生みだしているのではないかという報告もあります。

社交不安障害の治療

社交不安障害は、治療により劇的な改善がみられる可能性が高い症状です。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)を中心に、抗不安薬、βブロッカー(インデラルなど交感神経の緊張を押さえる薬剤)などを組み合わせながら治療していきます。

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