心療内科

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睡眠外来

不眠症

不眠症状には、なかなか寝付けない入眠障害、何度も目が覚めてしまう熟眠障害、明け方に目が覚めてしまう早朝覚醒などがありますが、これらにより日中の生活の質が低下してしまいます。具体的な症状としては、イライラ、不安、抑うつ、集中力低下などの精神症状や倦怠感、頭痛、胃腸の不調など身体症状などがあります。
中でも「精神生理性不眠」と呼ばれ、眠れないのではないかという不安や恐怖のためさらに慢性的に不眠に陥ってしまっていることがよくあります。

治療
不眠の種類に合わせて睡眠剤や漢方を調整し症状を改善します。症状が改善したら、少しずつ薬を減量していきます。不眠症は、うつ病や不安障害の症状としてよくみられるため、根本的な気分の治療が不眠の改善となることがあります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠中に数秒から数十秒間、呼吸が停止するため、睡眠は浅くなり分断されてしまいます。
大イビキをかく、日中眠い、居眠り運転しそうになる、夜中に目が覚める、起床時に頭痛やだるさがある、どこでもいつでも眠れるなどの症状が認められます。
日本では人口の約3〜4%、約200万人がSASといわれ、日中の眠気などのために仕事に支障をきたしたり、居眠りによる事故の発生率を高めたりするなど、社会生活に重大な影響を引き起こします。また、放っておくと高血圧や心臓循環障害、脳循環障害、性機能障害などに陥り、一般の人より寿命が短くなる可能性が指摘されています。

正常呼吸 無呼吸

(クリックで拡大します)

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正常呼吸では、口鼻呼吸がきちんとできているため、気管音(いびき)がなく、SpO2(血中酸素濃度)も100%に保たれています。 無呼吸では、口鼻呼吸の中断が何度もみられ(赤い部分)、大きな気管音(いびき)も認め、呼吸が止まるたびにSpO2(血中酸素濃度)が著しく低下しています。
(注意)症例は参考です。計測波形は被検者により異なます。

検査と治療
まず、終夜睡眠ポリグラフィーという検査を行います。この検査では睡眠中の呼吸の状態、血液中の酸素濃度などを同時に測定し無呼吸の有無を知ることができます。検査はご自宅で小さなセンサーを付けて寝るだけで、簡単に行うことができます。

検査でSASと診断された場合、第一に選択される治療法はCPAP療法です。CPAP療法は、鼻より空気を送り、閉塞した上気道を押し広げることによって睡眠時の無呼吸を改善する治療法です。CPAP療法を行うことで多くの場合、熟睡できるようになり、日中の眠気やだるさは改善され、事や勉強に集中できるようになります。また、熟睡することによるダイエット効果も指摘されています。治療を続けるうちに徐々に効果を実感できるようになりますが、なかには翌朝から劇的な効果を感じる場合もあります。

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